セピア色の世界
薄汚れた服を身にまとい、
うつろな目で、街をさまよう人たち。
自分の家族の帰りを、
今か今かと待ち望んでいる。
悲しみと怒りから生まれるエネルギーには、
新しい道へ踏み出す力を備えている。
戦後の日本は、皆同じ目をしていた。
ここから這い上がって、もっと豊かになっていこうと。
豊かに見える現在、
物資はたくさんあるが、
心が取り残されてしまったようだ。
自分さえ良ければ、それでいいという
自己中心的な考えの人たちが増え、
一方で、うまく調和できずに苦しむ人も増えた。
両極端な世界
戦争で、家族を失った人たちは、
心の豊かさまでは、失わなかった。
それは、皆で今日を生きようと
協力しあって必死に生きてきたから。
今現在、皆で協力しあって、
今を生きようとしている人は、
何人いるだろうか。
寝る前に、今日充実したという気持ちで、
就寝できる人は、何人いるだろうか。
終戦記念日
戦争が終わった日であるが、
日本人が、再出発した日でもある。
戦争でお亡くなりになられた人たちに、
哀悼の念をお送りすると共に、
そのご家族の皆さまにも、
慈愛の念をお送りしたい。
悲しみと怒りから生まれるエネルギーには、
新しい道へ踏み出す力を備えている。
皆の中にも、その力が備わっている。



