1979年から開催されてきた東京国際女子マラソンが、
昨日の16日、30回の歴史に終止符を打った。
暑くもなく、寒くもない天候の中、
各々のランナーが、スパートをかけるタイミングを見計らっていたことだろう。
くしくも、私は対面式カウンセリングをするために、
品川に向かおうとしていた。
スタートを切る前の緊張した選手やスタッフたちを、
テレビで見ながら、何も考えず、家を後にした。
品川駅に着くと、
道路際に、たくさんの人だかりとパトカー。
一瞬何か事件でも起こったのかと、いぶかしんだが、
「マラソンにつき、道路閉鎖中」の看板を見つけ、
しばらく思考回路が止まってしまった。
「向こう側へ渡るには、歩道橋しかない。
歩道橋には、長蛇の列が!
列に並ぶか、電車で五反田まで戻ってタクシーで行くか…。
でも、五反田~品川の道は、どこかで閉鎖されているだろう。
タクシーはダメかも…、歩道橋の列に並ぶか…。
東京国際女子マラソンと聞いたときに、
コースと時間を確認しておけばよかった…。」
押し寄せる後悔の波、
情報をキャッチできなかった自分に、少し情けなさが漂う。
そんな私に関係なく、
ランナーたちは、一生懸命走っている。
歩道橋を渡るための列に並びながら、
走り続けるランナーたちの横顔を見ていると、
エネルギーが満ち満ちていて、
どのランナーもいい顔をしている。
「まもなく、最終ランナーが到着します。
皆さん、拍手でお迎えください。」
アナウンスが、耳をよぎる。
最終ランナーに気遣い、
励ましていることを始めて知って驚いた。
いつもテレビでしか見たことのないマラソン、
コース近辺のお店や住民の皆さんは、
身近で応援できる利点もあるが、
身動きがとれず、大変だろうとも思ったことはあったが、
まさか自分が、こんなピッタリのタイミングで、
巻き込まれるとは、思ってもいなかった。
最終ランナーに拍手を送り、
つかの間の時間、緊張が解けそうになったとき、
折り返し地点から戻ってくる先頭ランナーたちの姿が目に入った。
どのランナーも、まっすぐに前を見つめ、
最終ゴールを目指している。
観客にまじり、横目でランナーを見ながら、
私は、目的地である対面式カウンセリングの場所へと、
足早に向かった。
人が目的を持って行動している姿は、
とても輝いていて、エネルギーに満ち満ちている。
時間に追われながらも、
こんなタイミングで素晴らしい選手たちを見られたことに、感謝した。
少し足止めを食ったが、
私は目的地に遅れることなく到着し、
とても良いカウンセリングができ、1日中充実した。
「目的を持って行動する」エネルギーに触れたお蔭であるだろう。
結果は後からついてくる。
マラソンにしても、
試合にしても、
仕事にしても、
勉強にしても…。
それに至るまでの過程で、
自分は何をしていたのか。
苦しむばかりだったなら、
目的に至るまでに、
根気も途切れてしまうだろう。
目的に至る行動の中にも、
自分なりの楽しみや喜びを
準備しておくことが、
ヤル気を継続できるポイントになっていくだろう。



