ある場所へ伺ったら、
もう8月も中旬に差し掛かっているというのに、
まだ7月のカレンダーが飾ってあった。
この部屋の主は、今出かけていて、
たぶん、あと2~3ヶ月は、戻ってこないだろう。
キレイに片付けられた部屋の中で、
不協和音のするカレンダー。
お部屋は、なぜか寂しげに、
主の帰りを待っている。
何気なしに、カレンダーを8月に替えると、
止まっていた部屋の時間が、息を吹き返し、
急に、時を刻み始めた気がした。
部屋の中で、ぐるぐる回る時計の針
異次元への世界へ続く扉が、
ゆがんで見えている。



