座禅止観教室:その3
今回は、止観の作法について、述べさせていただきます。
(式次第)
「入堂作法」
堂外にて列立
次 懺悔文(ざんげもん)
がしゃくしょぞうしょあくごう かいゆむしとんじんち
我昔所造諸悪業 皆由無始貪瞋痴
じゅうしんごいししょしょう いっさいがこんかいざんげ
従身語意之所生 一切我今皆懺悔 一下
「入堂」
三礼
いっしんちょうらい じっぽうほうかいじょうじゅうさんぽう
一心頂礼 同 十方法界常住三宝 三下
発願(十非心)
「四弘誓願」
しゅじょうむへんせいがんど ぼんのうむじんせいがんだん
衆生無辺誓願度 煩悩無尽誓願断
ほうもんむりょうせいがんかく ぶつどうむじょうせいがんじょう
法門無量誓願学 仏道無上誓願成
「着座」
調身
(1)座法
結跏趺坐もしくは、半跏趺坐
(片方の足を会陰にひきつけ、2つ折りにした座布団にお尻を乗せる)
(2)寛衣帯
服装を緩める
(3)安手
陰陽の定めにより、定印の組み合わせを決める。
(4)正身
身体を前後左右に動かし、左右に大きく回し、正中心を定め、正身端座する。
(5)吐気
身体を前に倒しつつ、口を開いて、身中の濁気を放つ。
後頭をもって天を突きつつ、鼻より綿々として清気を入れる。
3度深く行なう。
(6)正頭
鼻とヘソと相対して、垂直ならしめる。
鼻先より水滴がヘソに落ちるように。
(7)閉口
舌を上顎につけ、唇を軽く結ぶ。
(8)閉眼
半眼(初心の者は、軽く閉じても良い)
明暗の度に従って、外光を断ち、視界は前方一寸半の辺りに落とす。
調息
出入の息に、声あらしむるべからず。
喘がず、粗ならず、渋ならず、滑ならず、
自ら通ずるに任せるごとく、
鼻より吸い、鼻より吐くべし。
調心
心を鼻先、もしくは丹田につなぎとめ、
粗乱、分散、沈浮、寛急なからしめる。
次、般若心経 独誦(書き下し文)
次、住定座中 猛火に包まるるとも、起臥搖動あるべからず。
「止観」
初心の者は、数息観または、随想観を用いる。
イナ(座禅の導き手)より8分ごとに、カイシャク(拍子木)を入れる。
その度ごとに、数息観なれば、1より始める。
「出堂」
(1)放心
異縁す(元の状態に意識を戻す)
(2)放気
口を開いて、息法を布散する。
(3)動身
徐々に身体を緩める。
(4)動肩膊
肩と腕を緩める。
(5)動二足
足と解く。あるいは、揉む。
(6)摩毛孔
手をもって、全身を緩め、さする。
(7)摩掌
掌を熱くなるまでこすり合わせ、両目を覆う。
(8)開眼
目を覆った掌の中で、目を開く。
次、経行 般若心経一巻 読誦
「退堂」
以上が座禅止観の式次第(メニュー)です。
今回禅を組んでいる最中に、震度3ぐらいの地震がありました。
皆さん誰1人動じることなく、禅に集中できていたようです。
初めての禅において、ここまでできるとは思いませんでした。
忙しく時間に追われている日常の中で、
ふと自分を見つめ直すのも、とても良い体験ではなかったでしょうか。
皆さんが、禅に何を期待して座るのか、
皆さんのみならず、いにしえの人々も悩みは皆同じ、
この禅は、心の特効薬ではありませんが、
続けていくといつの間にか、じんわりと効いてくるようです。
ではまた、次回を楽しみにいたしております。


