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2008年09月 アーカイブ

2008年09月02日

坐禅止観教室:その2

今回は、止観クラブの名称とその由来について、述べたいと思います。

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日本天台は、伝教大師最澄(766~822)によって創始され、
その教学を中国天台より伝承しました。

そもそも止観とは、
 止(念を法界につなげること)
 観(念を法界と1つにすること)と定義されています。
少しラフにいうと、「心を留めて真理を観察すること」という意味です。

そして、止観の実践として、禅定を組みます。

禅定とは、
サンスクリット語のディヤーナの音写(音をそのままの漢字に当てはめる)と
その意訳(意味を解釈して、意味にあった漢字を当てはめる)の定を合成してできた言葉です。

つまり智慧と真理に至るための教義を止観法門といい、
その実践を坐禅といいます。

止観と坐禅は、表裏一体であり、
優れた止観の実践方法を坐禅と位置づけています。

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さて、比叡山を開かれた最澄さんは、
この止観という概念を教義の中心におき、
最初の堂を建てられた折には、
一垂止観院(いちじょうしかんいん)と名付けられました。


そしてまず始めに、その教義を止観業と遮那業の2つに大別し、
止観業:しかんごう(法華経を中心とした学科)、
遮那業:しゃなごう(大日経を中心とした密教学科)とされていました。


密教には、独特の修行法があります。 (ここでは、割愛いたします)

止観業では、
法華経を理解するにせよ、
他の天台教学を学ぶにせよ、
この止観を用いて学ぶべきであると考えられたのです。


前置きは、随分と長くなりましたが、
比叡山における修行の中心に、この止観という考え方が
いかに重要視されていたかということを、まずご理解いただき、
私どもが、中目黒において坐禅の会に
「止観クラブ」と名付けたのかについて述べさせていただきました。

次回は、止観の作法について、述べさせていただきます。

2008年09月03日

坐禅止観教室:その3

今回は、止観の作法について、述べさせていただきます。

(式次第)

「入堂作法」

 堂外にて列立

次 懺悔文(さんげもん)

   がしゃくしょぞうしょあくごう  かいゆむしとんじんち
   我昔所造諸悪業        皆由無始貪瞋痴

   じゅうしんごいししょしょう   いっさいがこんかいさんげ
   従身語意之所生        一切我今皆懺悔      一下


「入堂」

 三礼

   いっしんちょうらい       じっぽうほうかいじょうじゅうさんぽう
   一心頂礼      同    十方法界常住三宝           三下


 発願(十非心)



「四弘誓願」

   しゅじょうむへんせいがんど   ぼんのうむじんせいがんだん
   衆生無辺誓願度         煩悩無尽誓願断

   ほうもんむりょうせいがんかく  ぶつどうむじょうせいがんじょう
   法門無量誓願学         仏道無上誓願成


「着座」

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 調身
  (1)座法
   結跏趺坐もしくは、半跏趺坐
   (片方の足を会陰にひきつけ、2つ折りにした座布団にお尻を乗せる)

  (2)寛衣帯
   服装を緩める

  (3)安手
   陰陽の定めにより、定印の組み合わせを決める。

  (4)正身
   身体を前後左右に動かし、左右に大きく回し、正中心を定め、正身端座する。

  (5)吐気
   身体を前に倒しつつ、口を開いて、身中の濁気を放つ。
   後頭をもって天を突きつつ、鼻より綿々として清気を入れる。
   3度深く行なう。

  (6)正頭
   鼻とヘソと相対して、垂直ならしめる。
   鼻先より水滴がヘソに落ちるように。

  (7)閉口
   舌を上顎につけ、唇を軽く結ぶ。

  (8)閉眼
   半眼(初心の者は、軽く閉じても良い)
   明暗の度に従って、外光を断ち、視界は前方一寸半の辺りに落とす。


 調息

   出入の息に、声あらしむるべからず。
   喘がず、粗ならず、渋ならず、滑ならず、
   自ら通ずるに任せるごとく、
   鼻より吸い、鼻より吐くべし。


 調心

   心を鼻先、もしくは丹田につなぎとめ、
   粗乱、分散、沈浮、寛急なからしめる。


 次、般若心経 独誦(書き下し文)

 次、住定座中 猛火に包まるるとも、起臥搖動あるべからず。


「止観」

  初心の者は、数息観または、随想観を用いる。
  イナ(座禅の導き手)より8分ごとに、カイシャク(拍子木)を入れる。
  その度ごとに、数息観なれば、1より始める。



「出堂」

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  (1)放心
   異縁す(元の状態に意識を戻す)

  (2)放気
   口を開いて、息法を布散する。

  (3)動身
   徐々に身体を緩める。

  (4)動肩膊
   肩と腕を緩める。

  (5)動二足
   足と解く。あるいは、揉む。

  (6)摩毛孔
   手をもって、全身を緩め、さする。

  (7)摩掌
   掌を熱くなるまでこすり合わせ、両目を覆う。

  (8)開眼
   目を覆った掌の中で、目を開く。

次、経行 般若心経一巻 読誦

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「退堂」




以上が坐禅止観の式次第(メニュー)です。

今回禅を組んでいる最中に、震度3ぐらいの地震がありました。
皆さん誰1人動じることなく、禅に集中できていたようです。

初めての禅において、ここまでできるとは思いませんでした。

忙しく時間に追われている日常の中で、
ふと自分を見つめ直すのも、とても良い体験ではなかったでしょうか。

皆さんが、禅に何を期待して座るのか、
皆さんのみならず、いにしえの人々も悩みは皆同じ、
この禅は、心の特効薬ではありませんが、
続けていくといつの間にか、じんわりと効いてくるようです。

ではまた、次回を楽しみにいたしております。

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