~仏教用語:お数珠と2万2千788の秘密2~

数珠には、大玉と小玉によって、
百八の数があります。
その下に、球状のものが10個、
そろばん状のものが20個ほど、ついています。
そして、親玉(数珠の中心)より数えて、
7つ目と21個目のところに
小さな数珠玉(小玉)が配置されています。
真言は、主に7偏、21偏、108偏唱えることになっています。
ちなみに、不動真言(天台よみ)
「ナマ、サマンダ、バサラナン、センダ、マカロシヤナ、ソワタヤ、ウンタラタ、カンマン」など、
108偏唱えようとすると、1時間近くかかります。

例えば、観音様の真言「オン アロリキャ ソワカ」を唱えるとします。
そうすると、1つ真言を唱えるたびに、
1つ内側に向かって、数珠を動かします。
7偏目になると、小さな玉の切れ目に差し掛かるので、
真言を唱える僧は、考えなくても、7偏唱えたということがわかり、
真言そのものに集中することができるのです。
「オン アロリキャ ソアカ」
108偏繰り終わると、下の房の丸い玉を1つ上げます。
下の房の丸い玉の1つは、百の単位を表します。
これを全部上げ終わると、1080偏の真言を唱えたことになります。
1080偏の真言を唱え終わると、
そろばん玉状の1つを繰り上げます。
この玉は、20個ついています。
1つひとつが千の単位でありますので、すべての数珠玉を使い切ると、
そろばん状の玉(1080×20=21,600)と
丸い玉(1,080)と数珠本体(108)を足して、22,788
2万2千788偏の数を、記録することができるのです。
早い話が、
お数珠とは、数を正確に記録するためのものだったのですね。
その数珠が、いつの間にか、一般の方々に用いられるようになり、
108の半分である54の形になり、
今、皆さんの左手に持たれるようになったのです。
主に、右手は修法の際、忙しく動き回るため、
数珠は左手で持ちます。
(不動真言や諸尊の真言を唱えるときは、両手でも行ないます。)

お坊さんというプロが持つ際には、
このような意味で用いますが、
今、数珠といえば、一般的には意味は知らなくとも、
信仰や法事のときにも持つし、
現代人のファッションとしても、
その地位を確立したようです。
意味を知ってしまえば、
有り難くもあり、有り難くもなし。
しかし、いまやお数珠は、
法事やお遍路、七福神参り等の霊場巡りに出かける私たちには、
なくてはならないものの1つになりました。
その他にも、
現代に合った色や形に進化し、
信仰の対象となっていたものが、
ファッション性にも優れたものとして、
また、独特な風水の理論ともあいまって、
運気が上がるアイテムとしても、
受け入れられるようになってきました。

お数珠の一つひとつの玉には、
皆さんのお経や真言、願い、
その時折々の思い出が染み渡っています。
お数珠は、佛さまと皆さんをつなぐ、大事な法具の一つでもあります。
大切にお使いになってください。


