メイン

日記 アーカイブ

2006年11月12日

気功教室−『真帆片帆』(まほかたほ)

※ まほかたほとは・・・
いにしえの昔から、使われている言葉です。
「真帆」とは、順風時、帆をいっぱいに張り、追い風で帆走している様子
「片帆」とは、横風時、帆を一方に片寄らせて、帆走している様子
「真帆片帆」とは、それらを操作しながら、帆走している様子を現します。

2007年02月18日

気は体を養い、心を養う

日々の生活の中で、健康を養い、
身体に良いもの悪いものを選別し、
快適な日常を創造するのは、とても大切なこと。

大好きな音楽を聴き、
身体に良いものを食べ、
時には、温泉に身を浸し、ちょっと一息つく。

ストレス満載の現代人には、
よほど意識的に自分をコントロールしていかないと、
日々のストレスをリセットすることは難しいですね。


「気」という言葉には、
何か目には見えないが、世の中には漂っているものがたくさんある。
例えば、風、湯気、陽炎、さまざまなイオン、
それら有益なものを身体に取り込み、巡らせ、養い、排出する。
このサイクル(気・血・水)をやむことなく巡らせる。
気には、生命を育む源泉という意味があります。

次に「功」ですが、
この考え方は、階段を一歩一歩上っていくように、
レッスンを積み重ねていくということです。

お湯を沸かすのに、2分間火を強めて、2分間火を止める。
これを何度繰り返しても、水は沸騰することはありません。
ほんの些細な弱い火でも、
時間をかければ、やがて水は沸騰し、お湯となります。

このように、目的を持って気の練功に励んでいれば、
気功は自然に日常生活の中にとけ込んでいきます。
つまり「功」とは、長く続けていく、継続的なレッスンという意味です。


そこで、気功の簡単なレッスン。
まず両手を広げて一回転、
何も手にぶつからなければ、空間の確保は万全です。

後は、レッスン時間の確保。
忙しい現代人には、1日5-10分あれば充分です。

代表的な気功「スワイショウ」

(ポ ー ズ)足を肩幅並行に開き、
ひざは、つま先より出ない程度に軽く曲げ、
両手を勢いよく前後にぶらぶらと振る。

(呼  吸)両手が前にいったときに吸い、
両手が後ろにいったときに吐く。

(イメージ)手のひらや指先から体内に溜まった毒素や疲れなどを、
息を吐くと同時に、捨て去るイメージを持つ。

(効  能)肩こり・イライラ・不眠症・高血圧・胃腸などの病を
軽減するとされている。

およそ100回で2分のペース。
1日200-300回ほどを振ってみる。

3ヶ月程続けていくと、
気・血・水の流れが整い、
自然治癒力が高まってくる。


さて最後に、
私たちは、風邪はひきたくないのだけれど、
うっかり油断をしていると、風邪をひいてしまう。
年は取りたくないのに、気がつくと老化は進んでいる。

この肉体と精神のギャップを埋めるために、
肉体に良い運動や飲み物、食べ物を選別して、
日々老化に立ち向かおうとしています。

そこで、タオの論理より生まれし気の学びは、
身体を健康に保つことも大切だけれど、
心も同じように成長し、
安定することも大切だよねと語りかけてきます。

(性命双集せいめいそうしゅう)
性は性質や本質、人格を養うこと。
命は、体、健康を養うこと。
心と体を一体ととらえ、共に成長することをいう。


気功の最終的に目指していくのは、
精神の乱れ(七情の乱れ)を正すこと。

七情の乱れとは
喜・怒・憂・思・悲・恐・驚

良くも悪くも七情が過ぎれば、体内の気に作用して病の元になります。
(喜)びが過ぎれば、気はゆるみ、
(怒)りが過ぎると、気は上がり、
(憂)いが過ぎると、気は縮み、
(思)いが過ぎると、気は固まる。
(悲)しみが過ぎると、気は沈み、
(恐)れが過ぎると、気は下がり、
(驚)きが過ぎると、気は乱れる。

この七情の乱れをいさめ、精神を安定に導き、
今という瞬間瞬間を楽しみながら、生きることです。


どんなに素晴らしいレッスンも、
やめてしまえば、何もなりません。

日々の暮らしの中で、
コツコツと続けていけるものを、
2-3見つけ、ストレスのリセットを行い、
美味しいものを美味しく食べ、
友人と語らい、家族と団らんを囲む。

そんな何気ない暮らしの中に、喜びを見つけられる自分になれれば、
私は素敵なことだと思います。

2008年01月01日

2008年を迎えて

謹んで新春のお慶び申し上げます。
今年も穏やかな年でありますよう、心よりご祈念申し上げます。

20080101-1.JPG


マイギャラリー

幣立神宮に降り注ぐ太陽の光


昨年このブログを立ち上げ、
少しずつでも気の話や徒然に感じる日常の出来事などを
書いてみようと始めたのですが、
何分にも筆不精につき、教室のスケジュールを載せる程度に留まってしまいました。

今年は少しずつでも、気の話や健康の話なども書いてみたいと思います。


20080101-2.JPG


マイギャラリー

新春の子の年

折り紙(中村橋教室の人の作品)


さて近頃、メディアなどで取り上げられた話題の中で、
古武術を使った医療介護の話がありました。

私も太極拳や空手、ほんの少しだけ古武術も体験したことがあります。
もちろんいかに自分の身を守り相手をいなす、もしくは打ち負かすための技法です。
それが今、人を助けるために用いられている。まさに目からウロコとはこのことです。

テレビ朝日の報道ステーションの中で見たのですが、
知人や生徒さんは、NHKでもやっていたよと言っています。
残念ながらそちらの方は見ておりません。

テレ朝の番組では、
元テニスプレイヤーの松岡修造氏が、
古武術の達人甲野善紀氏のもとを訪ね、古武術を体験し、
その中で古武術が介護の現場にどう活かされているのかをレポートするものでした。

番組内では、古武術の特徴を2つ挙げていました。
(1)素早い体捌き
(2)力を使わずに大きな力を出す
そして、松岡氏自らも、この動きに挑戦していました。


20080101-3.JPG


マイギャラリー

えびす様 大黒天様


「素早い体捌き」とは、
移動するときに足を踏ん張らない、足を蹴って移動しないことにあるという。

あくまでも、行きたい方向に重心をずらし、
逆に足の力を抜いて体を移動させる方が、より早く、より自然に体を動かすことができる。

私も早速真似をしてみたのですが、全然うまくいきません。
これは相当な練習が必要なようです。

この古武術の極意を、
今色んな人たちがスポーツの中に取り入れて、
大きな結果を出しているようです。

卓球で全日本女子3度優勝の平野早矢香氏、
元巨人軍の桑田真澄氏などが紹介されていました。

スポーツと古武術、
一見かけ離れて見えるものが、今融合し始めています。

トップを目指すアスリートの貪欲さと古武術の結びつきは、
これからも益々進んでいきそうです。


20080101-4.JPG


マイギャラリー

織部のおうす


そして、もう1つ、「力を使わずに大きな力を出す。」
これが今、介護の現場に取り入れられ始めています。

120キロほどある大きな男性が、畳の上に仰向けに寝ています。
それを松岡氏が両手を使って起こそうとしているのですが、
男性はびくとも動きません。

甲野氏に代わると、氏は寝ている男性の首の下に、
手の甲を差し込み、指を一杯に開き、
あっという間に男性の上半身を起こしてしまいます。

その後、松岡氏も言われるままに同じ事をやってみると、
あっという間に120キロの男性を動かすことができました。

氏いわく、まったく力が掛かっていない。
今までは手のひらを上に向け、腕の力だけで起こそうとしていたのが、
手の甲を上に向けると腕に力が入らず、体全体を使うことができる。

腕の力に頼らず、体全体を使うこと、これが小さな力で大きな力を生み出すコツ。

この古武術の原理を介護の世界に持ち込んだのが、介護福祉士の岡田慎一郎氏。

力任せになっている介護技術に何か参考になるのではないかという発想のもとに、
3年前から各地で実際に古武術を用いた古武術介護のセミナーを開き、
多くの介護の現場に携わる方に衝撃を与えているという。

体に負担がない分、実に現場に即した技術、
これは介護をされる方の負担の軽減にもつながり、腰痛の緩和にも、ひと役買っているという。

もう1つの特徴は、
介護される方にも衝撃や負担を与えることがないので、
介護される方にとってもこのメリットは絶大である。

古来より伝わる古武術の技と介護の現場の出合い、
誰も発想し得なかったもの同士が、今出合い大きな成果を上げようとしている。

今のがテレビ朝日でオンエアーされたものの要約です。


20080101-5.JPG


マイギャラリー

天狗松マガタマ


私も実際にこの古武術介護の動作を、教室でやってみると、
本当に軽く人を動かすことができました。
また教室の皆さんも、目を輝かせてコツを掴もうとしています。

素晴らしい。
私の学んできた太極拳の技の中にも、
古武術と似たような体の使い方はあるはず。

自身の健康管理のための太極拳や気功も、
裏を返せば、色んな方面に利用することは可能であるはず。

もっと頭を柔らかくして
気功や太極拳がもっと現実に即した役に立つものに仕上げていきたいと願う。


今年は、
太極拳や気功の方面から見た考え方や実践のみにとらわれることなく、
決め付けることもなく、頭を柔軟に、をモットーに、皆さんと接していきたいと思います。

また、あまり間隔を空けないように、ブログの方にも挑戦したいと思います。
これからもお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。

2008年02月10日

1.道(タオ)それは私とあなた、そして世界中を網羅する有機的なネットワークです

私たちが学んでいる気功・太極拳の根幹をなす思想の中に、
道(タオ)という教えがあります。

タオは、老子の著した道徳教の中に説かれています。
(老子 二千五百年前に中国で生まれる。)
「有物混成、先天地生、吾不知其名、字之日道」

20080210-1.JPG




七尾より熱海湾を望む

タオのことを口で説明することはできない、
説明してしまうこともできない。

ある人は、見えざる手と呼び、
ある人は自然の摂理であるという。

人はこの雲をつかむような原理のことを、とりあえず「タオ」と名づけた。

宇宙が混沌としていたときに、
重たいものは沈み、軽いものは浮いていった。

そこから天と地が先ず生まれ、
天と地のはざ間より数々の現象が生まれた。

これらは、すべてある、ないを含め、同じ源より発している。

このため、天と地は、あらゆるものの始まりの母と言える。

20080210-2.JPG


さて、タオの教えは、一筋縄ではいかないようです。
なにせ、タオの教えを体得した人は、いないのですから。

天があれば地が生じ、
右は左によって知ることができ、
男性は女性に惹かれ、その逆もまたしかり、
世の中は、陰陽のごとく相反した力が互いにバランスを取り合っている。

そのバランス力のことを、太極と呼ぶ
私たちの住むこの宇宙は見えざるバランス(太極)の力によって、支配されている。

これは良いものでも、悪いものでもない。
見えざるバランス力(太極)は、
有機的なネットワークによって構成されていて、
私たち自身も、そのネットワークの末端のひとつでしかない。

20080210-3.JPG


今回はこのようなタオの観点から見た、
人と人とのつながりについて、3回に亘り、お話をしてみたいと思います。

道(タオ)から見た、人と人とのつながりの在りようは、
交差点のようなものです。

私たち1人ひとりには、
生まれてから今に至るまでの長い歴史があります。

どこで生まれ、
どのような環境で育ち、
どのような人と巡り会い、
何を選択して、今に至ったのか。

そのような人と人が知り合ったとき、
その背景や歴史がぶつかり合い、
交差して、やがてジョイントし、つながっていきます。

20080210-4.JPG


妙に気が合ったり、合わなかったり、
しかしそのようなことはおかまいなく、
タオの領域は私たちを包み込んでいきます。

今雑踏の中で、前を歩いている人も、
たまたま乗り合わせた電車で隣に座った人も、
実は何らかの縁によって、あなたとつながっています。

2008年02月11日

2.道(タオ)それは私とあなた、そして世界中を網羅する有機的なネットワークです

私が主催する気功教室の中の1つに、
中村橋教室というのがあります。

高齢のため、近頃はお見えになっておりませんが、
東京学芸大学で教鞭をとられておりました米津千之先生という方がおられます。

この先生、もともと折口信夫(おりぐち しのぶ)の文学の弟子であり、
また中村天風翁の晩年の弟子の1人でもあります。(天風会東京支部顧問)

93歳にして、気功をやってみたいと一念発起され、
いつも素足に下駄履き、ステッキを持った姿で、颯爽とやってきます。

何でも、
「折口信夫没後50年を弔うため、もう一度身体を鍛えたい。
 毎年師の墓前にお参りに行く弟子仲間が、
 1人2人と少しずつ欠けていき、
 とうとう2~3人になってしまった。
 このままでは、師の50回忌を自分も務めることができるだろうか…。
 というわけで、気功ならば無理な動きをすることもなく、
 健康によろしいという話を聞いたので、私も習ってみたい。」
とおっしゃり、お稽古の輪の中に、入ってこられました。

スワイショウなど、一緒にやっていると、あまりにも元気よく手を振られるので、
こちらも心配にはなりますが、本人は至って真面目。

反対に、自分が90を過ぎてこんなに元気でいられるのかなと思ってしまいます。
(またこの先生、自身はクリスチャンでありながら、専門は神道と国文学)

20080211-1.JPG




ファインディングニモでおなじみの

カクレクマノミのタマゴ

さてこの米津先生がある時、
年の頃は25~6際の女性を連れてやってきました。
その女性を、仮に中野さんと呼ばせていただきます。

「この娘は、今心に病を抱えていてね。
私の知り合いの天風会で一緒に活動している女医さんから預かってきたんだよ。
ひとつこの娘が元気になるように気功を教えてあげてほしいんだ、よろしく頼む。」

「はい、私でよろしければ、一緒に気功を学びましょう。」

という経緯で、中野さんが中村橋気功教室に入ってこられました。

何回か通われるうちに、少しずつ打ち解けてきて、
中野さんも自分の身の上を話すようになってきました。

「どうして東京に出てきたんですか?」

「私はこの半年、心に悩みを抱え、それでネットで検索したところ、
 薬を使わずカウンセリングだけで病気の改善を図っているという方を見つけ、
 たまたま姉がこちらに嫁いでいたこともあり、
 しばらく治療に専念するために、東京に出てきました。
 ある時主治医の先生が、気晴らしにでも行こうと出かけたところで、
 偶然に米津先生と出会い、この教室に通うことになりました。」

「ああ、そういうことだったんですか。それでご出身は?」と尋ねてみたところ、

「九州の福岡です。」

「ああ、僕は大分県なんですよ、同じ九州同士とは、奇遇ですね。」

「実は私、大学を卒業して、大分で福祉関係の仕事についておりました。」

「ああ、大分も広いですからね、で、どのあたりにいたのですか。」
と尋ねると、何と、私の地元の老人ホームの名前をあげるではありませんか。
いやもう、びっくり。

「実は、私もそこの出身です。
 しかもその老人ホームの厨房で、母が食事を作っているんですよ。」

2人ともびっくり仰天、本当にこんなことってあるんですね。

20080211-2.JPG




我が家の海水魚水槽

後日、母に聞いたところ、中野さんのことは存じているとのことでした。
母いわく
「何で、中野さんが東京にいるの?」

「いやまあ、中野さんも色々と事情があるようで」
と言葉を濁しつつも、このような不思議な巡り合わせもあるのだなと本当に驚きました。

現在、中野さんは、今故郷の福岡に帰り、自立への第一歩を踏み出しています。

また中野さんを中村橋の教室に連れてこられた米津先生も、
2年ほど前に、折口信夫没後50周年に無事元気な姿で参加されたとのことです。

2008年02月12日

3.道(タオ)それは私とあなた、そして世界中を網羅する有機的なネットワークです

皆さんも長い人生の中で、このようなことを体験したことがあると思います。

街角でバッタリ、
取引先や旅の途中で、偶然が重なっていく…。

私たちは、つい自分自身を他のものから引き離し、
「自分」と「他」というように切り離して考えがちですが、
あなたの知り合いの友人は、アメリカの方と友人であり、
アメリカ人は、イギリス、その友は中国という風に辿っていけば、
やがて友人の友人を通じてあなたは世界中の方と、何らかの形でつながっていきます。

私たち自身ですら、先祖を8代もさかのぼれば、
ほぼ親戚同士になってしまいます。

DNAをさかのぼれば、
アフリカに生まれたたった1人の女性ルーシーに行き着くそうです。

20080212-1.JPG


サークル



タオは「他者」と「自分」という分け方をしません。
1人ひとりが何らかの有機的なネットワークの中で、
実は密接につながっている。
その実態を垣間見ることはできませんが、
私たちは度々偶然の一致という現象に出くわします。

タオはこの偶然の一致を装いながら、私たちに、
あなたは1人ではない、こんな大勢の仲間がいるんだよと語りかけてくれます。

20080212-2.JPG


マガタマ



前回ご紹介しました話は、タオから見た人と人とのつながりの話です。

タオの思想を実践する人は、
「人を責めない」
「とがめない」

これはタオから見た人と人とのつながりの話です。
タオの思想を実践する人は、
「人を責めない」
「とがめない」
「脅かさない」
「あるがままを受け入れる」
このように、タオの教え(タオイズム)を守り、
実践する人のことをタオイストといいます。

私もまだ駆け出しのタオイストです。
つまらないことに腹を立てたり、世の不条理を憂いたりと、
タオイズムを完全に理解することはできませんが、
それでも少しずつ気功や太極拳を通じ、
仲間とともにタオの教えを理解しようと努めています。

20080212-3.JPG






天と地の間にあるすべてのものは、
やがて大本の天地自然に帰っていきます。

現代という忙しい日常の中で、
自然と共に生きることは、ままなりませんが、
私たちも奥深いタオというネットワークの中で、生きる存在であると、
認めることができたとき、なぜか懐かしく、安堵感を覚えます。

またあなたと私は、
互いに姿を確認することはありませんが、
確かにタオというネットワークに接続しています。

あなたの存在にも感謝。
タオの教えに感謝。
タオに触れた方々に幸あれ。

About 日記

ブログ「気功教室 『真帆片帆』(まほかたほ)」のカテゴリ「日記」に投稿されたすべてのエントリーのアーカイブのページです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

前のカテゴリは坐禅止観:内容です。

次のカテゴリは気功教室:スケジュール表です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Creative Commons License
このブログは、次のライセンスで保護されています。 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス.
Powered by
Movable Type 3.37